「音声心理士講座を受講して」
音声心理士講座を受講しようと思ったのは、それまで学んできたスピリチュアルな教えや技術になんとなく疑問を感じていたからでした。
自分の中では「こうだ」と確信し、感じたり、心の中に映像で見えたものを、クライアントさんにお伝えしていましたが、どうしても「自分の錯覚や妄想ではないだろうか」という思いがぬぐえなかったのです。
声診断では、クライアントさん自身の発する声によって、ご本人も気づいていないような特質や原因を「見える化」することができます。
それを解釈説明することによって納得していただき、受け入れていただくことができます。
その効果は、私自身が声診断セッションを受けてみて、強く実感しました。
自覚していることもしていないことも、自分で一通り話したあと画像を前に説明を受けると、とても素直に受け入れることができたのです。
そこでは認めたくない自分も見せられましたが、認めざるを得ないような気持ちになったのです。
のちに、音声心理基礎講座を受講して、「自分で気づくことでしか、自分の思い込みや囚われを外すことができない」ということがとても腑に落ちました。
「気づき」には自分をわかりやすく客観視できる声診断ソフトの画像がとても有効だと感激したのです。
毎回基礎講座内で声診断をしてもらいましたが、そこで「自分の作り出した空想の自分」を「本当の自分」に近づけるためのヒントをいただくと、そのあと次の講座までに、気づきを得るような新たな経験をどんどん引き寄せるようになりました。
経験はどんどんレベルが上がり、基礎講座が終わるころにはかなり厳しい課題もありましたが、すべての期間を通じて「客観視」の重要さを教えていただいていたことで、それらから受けるネガティブな影響はずいぶんと少なかったように思います。
繰り返し声診断を受けることで、「いつも変わらず出るパターン」=私の特性がわかりましたし、課題を乗り越えた後は、少しパターンに変化が出てうれしく思いました。
課題を乗り越えた後でも、以前と変わらないパターンが出たりすると、まだまだ乗り越えていないな、私のテーマなのだなと戒めにすることができました。
加えて、録音するために自分のことを振り返りながら話す、ということが自分自身を見つめ整理する良い機会になるということがわかりました。
そして、引き続きアドバンス講座を受け、自分自身がセッションをする側になると、声診断の魅力だけではなく難しさも痛感することになりました。
覚える内容は複雑で膨大ですし、傾聴しながら話の本質を探り、引き出すことは難しく、キバーとしての高い能力が求められます。そして、画像の解釈説明だけでなく、クライアントさんを気づきに導くカウンセリング的会話の効果が大きく、とても重要なのだと気づかされました。
基礎講座を 2014 年の秋から受け始め、日々引き寄せる課題をクリアしていくうちに、自分自身だんだんと地に足がついてきたような気がしています。
2015 年の春にアドバンス講座を修了しても、まだ学びは続いています。
客観視は、ときどき忘れてしまっていることがありますが、そんな時はいつもハッとさせられるような出来事が起こるので、「ああ、客観視!客観視!」と気持ちを落ち着けています。
クライアントさんに本当に納得していただけるセッションをするには、ギバー自身が常に学び続ける必要があります。
「セッションギバーの経験が深い境地に至った分、クライアントに応じた課題を幅広く見つけ表現することができる」と教えていただきましたが、今後もそれを常に意識し、自分の経験ひとつでもクライアントさんへ還元できる糧になるし、経験したことしか語れないのだ、ということを忘れずに日々を重ねていこうと思います。
ありがとうございました。